しょうもないプライド その2 ~人の話を聞かずに喋る~


前の記事 (しょうもないプライド その1 ~見栄と理想~)の続き。

私には、理解していないのにわかったフリをするという悪癖があったんだけどもう一つ本当に良くない癖があった。

この癖は、たぶん自分の中にあった「理想の英語できる人」像とそういう風になりたいという自分の気持ちが強すぎたことから来てるものだったんじゃないかと思う。

ただの見栄春だったってのもあるけど。

人の話を聞かない

その良くない癖とは・・・、


「人の話を聞かずに自分がしゃべることに80%以上の意識を注ぐこと」


理想の「英語できる人」については前の記事でも書いたんだけど、要は綺麗な発音で英語ぺらぺ~ら喋る人になりたかったんだ。

英語の勉強は、大きく分けて4つのジャンルに分けられる。

読み・書き・リスニング・スピーキングだ。

人によって違うかもしれないけど、この中で一番難しいのがスピーキングだと思う。

読み・書き・リスニングは中高時代に学校でそれなりに習うけどスピーキングは違う。

それにこればっかりはとにかく実際に誰かを相手に会話をしないとなかなか伸びない。

だから帰国子女でもない限りスピーキングが得意な日本人ってそうそういないと思う。

一文を滞りなくスラスラと美しい発音でなめらかに話す。

・・・かっこいいではないか。



そしてこのかっこ良さを求めすぎるが上、私は愚行を犯し続ける。

相手の話をきちんと「聞く」ことなんかより自分が「かっこ良く話す」ことを優先したのだ。

自分が話すことにだけ集中


まったく聞かないとさすがに会話にならないから、相手の言うことにはなんとな~く耳を傾ける程度に聞いておいて、

その間に次に自分で言う文章を頭の中であーでもないこーでもないと延々組み立てる。

なんで話をしっかり聞かないかって、きちんと話を聞いてからその場で意見を考えて発言しようとするとね、

文の組み立てが間に合わなくてスラスラ言えないから(爆)。

そう、頭の中できちんとSVOの文章作って1,2回リピートして・・・って練習(笑)なくしてスラスラ言えるレベルに私はいないんだ。

それなのに言いたいから。(つっかからずにさらっと一文二文言える自分が好きっていうね。)


だから相手の話に集中するよりも、自分が次に話す文章を作るのに全力を注ぐ。


天性の「話聞いてるふりのうまさ」のせいで一見ちゃんと聞いてる風に見えてたと思う。

それにしたって、

「英語でコミュニケーションが取れるようになりたい(^^)」

そう思っていた自分は一体どこにいってしまったのか。

人の話聞かずして一体どうやってコミュニケーションをとるのか。

確かに「全然話せない」っていう恥はかがずに済んでたしプライド(笑)も保たれてた。


でも私がやってたのはただの自己満


コミュニケーションでも何でもない。

当然スピーキングについて褒められたりするからその場その場では満足してたけど段々と、


これはなんか違う・・・( ゚Д゚)


と気づき始める。


でも気づいたのはずっと後のこと。

むしろ結構つい最近までこんな感じだった。

いつからこの癖が始まったのか、正直思い出せない。

でもだいぶ前からこんな風だったから、数年単位で本当しょうもないことしてたんだなって情けなくなる。

でも今はまったくこの癖が無くなったのかと言うと、正直まだやりそうになる。本当、癖って怖い。

この私の愚行に関しては割と長々語れると思うので、自戒の念も込めて次の記事でも詳しく書こうと思う。

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